腸内環境と脳

腸内環境と脳

 

脳と腸内環境は密接に関連しています。腸内環境が悪化すると、腸内の悪玉菌が増加し、毒素が生成されます。すると、脳内ホルモンの中のストレスホルモンである、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどが合成されるので、不安や恐怖、怒りや心配などの悪感情が引き起こされることになります。

 

しかし、腸内環境が改善されて、腸内が善玉菌で満たされると、免疫物質が生成され、セロトニン、メラトニン、ベータエンドルフィンなどの抗ストレスホルモンが発生します。それによって笑いや感動や優しさ、忍耐力などの感情が呼び起こされることがわかっています。このように腸は、脳内ホルモンと密接な関係で繋がれており、第二の脳とも言われています。

 

アメリカの神経生理学者は、神経伝達物質であるセロトニンが腸にも存在することを発表したそうです。セロトニンは脳内に存在する物質だということは知られた事実ではあったのですが、これが腸にもあるとは、と大きな注目を浴びました。逆に、消化管ホルモンである「コレシストキニン」や「ガストリン」「インスリン」なども脳に存在することがわかっています。

 

このように、腸と脳には同じ神経伝達物質が分泌されていて、同じ神経細胞が分布しています。腸と脳は非常によく似ているのです。そのために、腸は第二の脳と言われるわけですが、実際腸自身がみずから考えて処理する現象がみられます。例えば、腸が疲れた時は悪いものを食べたり、食べ過ぎたりしたわけでもないのに下痢をしたりするときがあるのです。これらは腸が自ら判断して自分で行動している例です。これは、腸には自律神経の他にも、独立した腸神経が存在しているからと言われています。

 

ストレスとの関係では、大腸運動変化と脳波の変化は一致する事が臨床試験でも明らかになっているそうです。ストレスを受けると、脳波に変化が現れますし、大腸の運動にも変化が現れ、その変化は一致しているのだそうです。ストレスを受けると機能が低下してしまい、下痢や便秘が引き起こされますが、その調整がうまくいかなくなったのが過敏性腸症候群なのだそうです。
人間関係の調整に話し合いが欠かせないように、腸と脳も情報を交換しあって、その働きを調整しているのですね。